当センターは 笠岡市 及び 里庄町 にお住まいの方がご利用いただけます
かさおか権利擁護センターは、平成23年4月1日に笠岡市社会福祉協議会と里庄町社会福祉協議会が共同で開設し、認知症や知的障がい、精神障がいなどの理由で、日常生活上の判断に不安がある方が安心して生活できるように、成年後見制度や日常生活自立支援事業を活用しながらトータルにお手伝いする機関です。
主に成年後見制度や日常生活自立支援事業に関するご相談をお受けしています。また、ご本人様の状態により、これらの制度だけでなく、権利擁護に関する様々な制度をご紹介し、関係機関と連携しながら円滑に制度が利用できるように調整していきます。
※当センターには法曹関係の専門職が不在のため一般的な民事紛争については相談をお受けすることができませんが、必要に応じて弁護士等による法律相談会をご紹介いたします。
成年後見制度(特に法定後見制度)の利用手続きには、多くの書類を作成し、また戸籍や登記などを取り寄せて家庭裁判所へ提出しなければなりません。しかし、ご本人様やご親族様だけでこれらの書類を準備していくことは内容的にも複雑な部分が多く、かなりの労力と時間が必要となります。そこで、手続きを進めるご本人様やご親族様のご負担が少しでも軽減できるように職員が一緒に書類の準備に取り組みます。
※利用支援は職員がすべての書類の作成や準備を代行するものではありません。作成・準備をするのはあくまでもご本人様やご親族様であり、職員は助言等を行うサポート的な役割となります。なお、すべての書類の作成・準備について代行をご希望される場合は、弁護士や司法書士へ直接ご依頼ください。ただし、代行を依頼された場合は手数料等の費用が必要となります。(手数料についてはご依頼先の弁護士、司法書士にお問い合わせください。
※任意後見制度についてはご相談をお受けすることはできますが、手続きは公証役場で公正証書を作成するためセンターでは書類の作成や準備等のお手伝いはできません。ご本人様と任意後見受任者が直接公証役場に行かれて公正証書を作成してください。
センター(笠岡市社会福祉協議会)が、家庭裁判所から選任を受け、成年後見人・保佐人・補助人(以下、「成年後見人等」)として、ご本人様の代わりに財産管理や福祉サービスの利用手続きなどをさせていただき、安心・安全に生活できるようにお手伝いをします。
ただし、ご本人様が法的なトラブルを抱えている場合など、その状況によりセンターでは対応が困難と判断した場合は成年後見人等への就任をお引き受けできないこともありますが、状況に応じて別の成年後見人等の候補者をご紹介させていただきます。
センターでは笠岡市及び里庄町から委託等を受けて、成年後見人等の新たな担い手として注目されている「市民後見人」の養成と活動支援を行っています。
市民後見人とは、弁護士や司法書士、社会福祉士など、各分野の専門資格は持たないものの、成年後見制度に関する一定の知識や技術を習得し、社会貢献に対する意識の高い一般の住民の方に成年後見人等として活動していただくものです。
笠岡市では平成23年度から、里庄町では平成24年度から市民後見人の養成・活動支援に取り組んでおり、センターでは養成から成年後見人等就任後における活動支援に至るまで一貫して実施しています。
日常生活自立支援事業は、認知症や知的障がい、精神障がいなどの理由により日常生活上の判断に不安がある方を対象に、社会福祉協議会とご本人様が契約を結んで、ご本人様に代わって社会福祉協議会が日常的な金銭の管理や大切な書類の預かり、また福祉サービスなどの利用が円滑にできるようにアドバイスをさせていただく事業です。
※センターが実施するこの事業の利用対象者は、笠岡市内にお住まいの方のみとなります。里庄町にお住まいの方は里庄町社会福祉協議会が実施機関となります。
成年後見制度や日常生活自立支援事業など、権利擁護に関する制度を広く一般住民の方々に知っていただき、より身近な制度と感じていただけるように、出前講座や各種セミナー、研修会、シンポジウムなどを開催しています。ご要望があれば、地区の会合などに職員が出向かせていただきお話をさせていただくこともできますので、お気軽にお問合せください。